
マグカップの素材ひとつでコーヒーの味わいって変わりますよね。
ステンレス製の水筒で飲むコーヒーの味が違うのも素材の違いによるところが大きいです。
真空構造で保温・保冷に優れていて、かつ味の変化が少ないマグカップがないものか探していたところ、個人的に最高のマグカップに巡り合いました。
それが今回紹介する蓋付きマグカップ“nosanka”。
真空構造のステンレスマグカップの内側をセラミック加工したもので、ステンレスマグと陶器のマグのいいとこどりのマグカップです。
飲み口が付いている蓋付きなので、普段用としてだけでなく職場での使用にもおすすめですよ!
ステンレスとセラミックのハイブリットマグ”nosanka”とは
マグカップ”nosanka”はステンレスマグと陶器のマグのいいとこどりのマグカップです。
真空二重構造のステンレスマグカップの内側をセラミックコーティングしたもので、保温・保冷しながらも、飲み物の味をクリアに保ってくれます。
では、そもそもステンレス製と陶器の良いところとは何か、確認してみます。
ステンレスと陶器との違いは?

ステンレス製のマグと陶器のマグと比較しながら、nosankaを確認してみましょう。
上の表はステンレス(真空二重構造)、陶器、nosankaの比較になります。
nosankaは、電子レンジが使えない以外はステンレスとセラミックのいいところだけを集めた形になっていますね!
陶器と同じように味が変化しにくい

ステンレス製のマグは、金属特有のにおいや味が飲み物に移ってしまうことがあります。
特にコーヒーや紅茶など香りを楽しむ飲み物では風味が変化してしまうのがデメリットです。
一方、nosankaは陶器と同様に金属による味の変化が少なく、そのため本来の味が長続きします。
毎日使うものだからこそ、素材による味の変化は無視できませんね!
ステンレス製のマグでは飲めないものもnosankaはOK!
基本的にステンレス製のマグは酸性のドリンクや塩分が入っているドリンクは避けたほうがいいです。
対応したステンレス製マグもあるので一概にダメではありませんが、酸性のオレンジジュースやレモンジュース、塩分のあるスポーツドリンクやみそ汁などは避けておけば間違いありません。
一方、nosankaはセラミック加工されているため、陶器のマグと同じく、これらの飲み物もOKです。
酸や塩分はステンレスを腐食させる可能性があり、腐食すると金属中毒を引き起こす恐れもあります。
不動態皮膜というステンレスを保護する皮膜が破壊される恐れがあるためです。
スポーツドリンクやみそ汁などに対応したステンレス製マグもありますので、購入前に確認が必要ですね。
nosankaには2タイプある!あなたに合うのはどっち?

nosankaにはシャープタイプ(sharp type)とラウンドタイプ(round type)という2つの形の異なるマグカップがあります。
先に結論を述べますが、おすすめは断然ラウンドタイプ!
丸みがあってかわいいから、ではなく、万が一マグカップを倒しても飲み物がこぼれないからです。
職場で使う場合は特にラウンドタイプ一択ですね!
nosankaのバリエーションを確認!

シャープタイプのカラーバリエーションは3色あります。
容量は350mLです。
- 容量:350mL
- 特徴:すり鉢型で飲みやすい
- カラー:ブラック・アイボリー・カーキ

ラウンドタイプのカラーバリエーションも3色ですが、シャープタイプとは異なる色展開です。
容量は320mLと、シャープタイプよりも若干小さいです。
- 容量:320mL
- 特徴:倒してもこぼれにくい密閉構造
- カラー:ベージュ・グレー・ピンク
スライド式の飲み口が付いた蓋をタイプごとに比較
nosankaは蓋付きのマグカップです。
蓋にはスライド式の飲み口が付いているので、蓋自体を取り外さなくても飲めるのが便利です。
個人的に蓋に飲み口がないタイプは、いつか蓋を開けるときに事故りそうだったので避けたかったのです。
「シャープタイプ」と「ラウンドタイプ」では蓋の形状が異なる

シャープタイプとラウンドタイプの蓋は共通してスモークがかった半透明なもので、光を遮断することで飲み物の酸化を遅らせる効果があります。
また、蓋をすることで飲み物へのほこりの侵入も防げますね。
一方で蓋の形状は異なり、また機能さえ異なります。
表からみると、シャープタイプは飲み口が広く、ラウンドタイプはかなり小さく感じます。
しかし最大の特徴は、ラウンドタイプの飲み口のスライド部分にだけパッキンが付いていること。
このパッキンによって密閉され、ラウンドタイプは飲み物がこぼれにくい状態になるのですね。
ラウンドタイプの蓋の飲み口はかなり小さいです。
しかし、小さい飲み口ながらしっかりとした量が出てくるので、冷たい飲み物もストレスなく飲むことができました!
がぶがぶと一気に喉を潤したいときには蓋をしなければいいだけなので、用途に幅があってよかったです。
職場で使うなら「ラウンドタイプ(round type)」一択!
ラウンドタイプはかなり密閉されることがわかりました。
実際に2つのタイプを逆さまにしてみたところ、大きな違いが判明しました。
ラウンドタイプは全く飲み物がこぼれない一方でシャープタイプはダダもれ。
職場などデスク回りで使用するのであれば、ラウンドタイプのほうが間違いなく安心して使えますね!
実際に使ってみた使用感レビュー
使ってみないと実際のところがわからないのが蓋付きのマグカップの困ったところです。
実際に使ってみて感じた良かった点・気になる点は次のとおりです。
1.マグカップを倒してもこぼれない密閉蓋
2.保温・保冷効果が優秀
3.味が変化しにくく、コーヒーがおいしい
1.マグカップの外側はややステンレス臭がする
2.蓋が分解できないので、細かい部分の洗浄がやや不安
3.容量はもう少し大きいと嬉しいかも
実際に使ってみて感じた良かった点
1.マグカップを倒してもこぼれない密閉蓋

デスク回りで使用することを想定していたので、万が一マグカップを倒してしまっても飲み物がこぼれにくいものを希望していました。
再度の記載になりますが、nosankaのシャープタイプは蓋の隙間からダバダバと飲み物がこぼれてしまい、僕が希望するようなものではありませんでした。
一方、ラウンドタイプは1滴もこぼれることがありませんでした。
正直これにはちょっとした感動を覚えましたね!
2.保温・保冷効果が優秀
蓋付きで、真空二重構造のマグカップを買うのですから、実際の保温・保冷効果はかなり気になりますよね。
結論としては、nosankaのマグカップは予想外に保温・保冷効果がありました。
ダラダラと飲む僕みたいなタイプにはかなり重宝するはずです。
公称では保温・保冷効果は次のように記載されています。
保温効果(1時間後) | 保冷効果(1時間後) | |
シャープタイプ(sharp type) | 77℃以上 | 7℃以下 |
ラウンドタイプ(round type) | 78℃以上 | 6℃以下 |
※条件:室温20度(±2度) 開始時温度:湯温が95℃(±1℃)/水温が4℃(±1℃)
ラウンドタイプのほうが保温・保冷効果が高いのは、蓋の密閉度が強いからだと思われます。
プラスチックの簡易的な蓋にしては十分すぎる保温・保冷効果ですね。
nosankaは、僕が候補としていたBRUNOやサーモスのマグカップよりも保温・保冷効果が高かったので、改めて買ってよかったと思いました。
保温効果(1時間後) | 保冷効果(1時間後) | |
BRUNO蓋つきステンレスマグ | 71℃以上 | 7℃以下 |
サーモス真空断熱マグカップ | 67℃以上 | 8℃以下 |
3.味が変化しにくく、コーヒーがおいしい
ステンレス製のマグカップで飲むのと比べて、はっきりと味の違いがわかりました。
今までステンレスの水筒にコーヒーを淹れていたこともあって、時間がたつと味の変化がありましたが、nosankaではそれがほぼありません。
時間をかけて飲む僕のような人間には、本当に適していました。
実際に使ってみて感じた気になる点
nosankaのマグカップを実際に使ってみると、やはり残念に感じる部分がありました。
実際、蓋を取り外すときもラウンドタイプのほうが外しにくいです。
かなりの密閉状態になるのだとわかります。
飲み口を開いてから蓋を外すと、比較的楽に取り外せます。
1.マグカップの外側はややステンレス臭がする
nosankaのマグカップは、セラミック加工されていますが、土台はステンレスです。
そのためか、マグカップの外側は若干ステンレス臭がします。
ここはもう少し改善してほしい部分ですね。。
においに敏感でステンレスのマグカップや水筒を使っていない方は、nosankaは避けたほうがいいと思います。
2.蓋が分解できないので、細かい部分の洗浄がやや不安
nosankaは蓋のスライド部分を取り外すことができません。
蓋を分解することができないので、衛生面が気になる人には悩ましい問題だと思います。
ラウンドタイプは完全密閉に近いのでまだ良いとして、シャープタイプだけでも分解できる仕様にしてほしかったですね。
3.容量はもう少し大きいと嬉しいかも

nosankaのマグカップの容量はシャープタイプが350mL、ラウンドタイプが320mLです。
大容量のマグカップが欲しい人には少し物足りない容量です。
個人的には400mL台の大容量マグもラインナップに欲しいです。
実際僕は最後までBRUNOの460mLのマグカップと悩みました。
形状はnosankaのラウンドタイプと同じような丸みを帯びたタイプで、BRUNOのほうが蓋の飲み口が開けやすそうなんですね。
唯一、セラミックコーティングがないことを理由に購入を見送りました。
nosankaのマグカップを使う上での注意点

食洗機で洗わない
残念ながらnosankaは食洗機で洗うことができません。
また、nosankaだけではありませんが、マグカップ内側のセラミックコーティングを傷つけないように洗う必要があります。
たわしなどでは洗わずに、スポンジなどやわらかいもので洗うようにしてくださいね。
電子レンジは使えない
nosankaは電子レンジで飲み物を温めることができません。
土台がステンレスなので、最悪火花が飛び散って大事故になる可能性もあります。
絶対に電子レンジは使わないようにしましょう!
他にもセラミック加工の蓋付きマグカップはある?
nosanka以外にもステンレスをセラミック加工したハイブリットマグカップはたくさんあります。
残念ながら、飲み口のついた蓋がセットになっているものは見当たりません。
「蓋がなくてもいい」とか「蓋に飲み口がなくてもいい」という方向けに、おすすめのマグカップを紹介します。
サーモスの真空断熱マグカップ
蓋がなくても問題なければ、サーモスの真空断熱マグカップがおすすめです。
底が広い円錐型でテーブルに置いたときに安定していますし、なにより食洗機に対応しているのがうれしいですね!
蓋がないので保温効果はそれほど期待できませんが、保冷効果は8℃以下(1時間)と決して悪くありません。
HARIO(ハリオ) のセラミックコーティング 真空二重保温マグ
HARIO(ハリオ) のセラミックコーティング真空二重保温マグもおすすめです。
飲み口はありませんが、蓋がついているので、保温やほこり除けにも最適です。
「コーヒーのドリッパーといえばハリオ」なだけあって、このマグカップはドリッパーを直接乗せることもできます。
HARIOのドリッパーを持っている方には特におすすめですね!
保温・保冷効果もすごくて、公称で保温79℃以上、保冷5.5℃以下とかなり強力です。
個人的にHARIOのマグカップで魅力を感じた部分は、容量350mLと470mLの2サイズ展開している点です。
大容量のセラミックコーティングマグが欲しい方には、470mLのマグカップは魅力ですね!
「味」「香り」「温度」を大切にするならnosankaがいい!
nosankはセラミック加工により、陶器のカップで飲むのと同じような自然な味わいを長時間キープしてくれることがわかりました。
● コーヒーや紅茶の香りを大切にしたい
● 蓋付きでこぼれにくいものがいい
● 長時間温度を保ってほしい
nosankは、そんな方にぴったりのアイテムです。
特に「ラウンドタイプ」は密閉性が高く、デスクワーク用としてもおすすめです。
ぜひ、あなたのマグ選びの参考にしてみてくださいね。
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