
家計調査に選ばれ、「これって断れるの?」と調べている方も多いのではないでしょうか。
我が家は、かつて家計調査の対象世帯に選ばれ、半年間参加した経験があります。
選ばれた当初は、家計調査がどんなものかわからず不安でした。
そして調べるほどに「これは大変そう。断れないのかな…」と不安になりました。
実際、家計調査はかなり手間のかかる作業でした。
特に最初の1か月は、食料品の重さや容量まで確認しながら記録する必要があり、「もうやめたい!」と何度も思いました。
では、家計調査は途中で断ったり、最初から拒否したりできるのでしょうか。
結論をお伝えすると、家計調査は統計法に基づく基幹統計調査で、対象となった世帯には報告義務があります。
報告を拒んだり、虚偽の報告をしたりすることは禁止されており、統計法には50万円以下の罰金規定もあります。
とはいえ、この記事では「罰則があるから怖いですよ」という話をしたいわけではないんです。
実際に半年間参加した経験をもとに、
- 家計調査では何をするのか
- 何が大変だったのか
- 最初の1か月は何が違うのか
- 我が家が少しでも楽に続けるためにやったこと
などを紹介していきます。
これから家計調査を始める方の参考になれば幸いです。
なお、病気や介護などの事情で回答を続けることが難しくなった場合は、無断で中断するのではなく、依頼書類に記載された連絡先や担当の調査員さんへ早めに相談してくださいね!
実際に家計調査のお礼にもらった品は、別の記事で詳しく紹介しています。
▶家計調査の「お礼の品」は何がもらえる?東京都から届いた商品を写真付きで全て紹介!
家計調査は断れる?拒否・虚偽報告の扱い
我が家の場合は、「後日、家計調査員が自宅に伺います」という1通の手紙から家計調査が始まりました。

僕はこの手紙の意味をよく分からないまま調査員さんの訪問日を迎え、そのままとんとん拍子に調査へ参加することになりました。
そして、あとから半年間も続くと知り、かなり焦ったのを覚えています。
では、参加する前に「家計調査は断れたのか?」というと、それはちょっと厳しそうなんです。
家計調査には報告義務がある
家計調査は、統計法に基づいて行われる基幹統計調査です。
対象となった世帯には報告義務があり、報告を拒んだり、虚偽の報告をしたりすることは禁止されています。
また、統計法第61条には、基幹統計調査の報告を拒んだり虚偽の報告をしたりした場合について、50万円以下の罰金規定があります。
詳しい内容については、総務省統計局の「家計調査に関するQ&A」や統計法を確認してみてください。
また、このあと法令の抜粋もしていますので、そちらも参考にしてみてください。
家計調査を断った人・拒否率・罰則を受けた人は?
家計調査について調べると、「家計調査を断った人はいる?」とか、「実際に罰則を受けた人はいる?」など気になりますよね。
僕も今回、総務省統計局の家計調査ページやQ&Aを確認しました。
ただ、家計調査を拒否した世帯の割合や、実際に罰則が適用された人数については、今回確認した公的情報の中では数値を確認できませんでした。
少なくとも制度上は、家計調査には報告義務があり、拒否や虚偽報告に対する罰則規定がある、というところまで押さえておきたいですね。

ちなみに、罰金を払ったら調査を拒否できるかというと、法令上そのようなことは書いてありませんでした。
家計調査を拒否できない理由は統計法で定められています。
ということで、法令を追いながら家計調査を拒否できない根拠を探ってみます。
統計法
第十三条 行政機関の長は、第九条第一項の承認に基づいて基幹統計調査を行う場合には、基幹統計の作成のために必要な事項について、個人又は法人その他の団体に対し報告を求めることができる。
2 前項の規定により報告を求められた個人又は法人その他の団体は、これを拒み、又は虚偽の報告をしてはならない。
統計法より抜粋
統計法第13条を簡単にまとめると、基幹統計調査の報告を求められた人は、その依頼を断れないし虚偽の報告もしてはいけない、ということになります。
ポイントは家計調査が「基幹統計調査」に該当するかどうかです。
家計調査が基幹統計調査じゃなければ、拒否できないわけではないことになります。
ということで、家計調査規則を確認してみましょう。
家計調査規則
第一条 統計法(平成十九年法律第五十三号。以下「法」という。)第二条第四項に規定する基幹統計である家計統計を作成するための調査(以下「家計調査」という。)の実施に関しては、この省令の定めるところによる。
家計調査規則より抜粋
家計調査規則の第1条に家計調査が基幹統計調査であることががっつり書いてありました。
ちなみに拒否した場合、最悪、罰金50万円となる可能性の根拠も統計法にあります。
統計法
第六十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。
一 第十三条の規定に違反して、基幹統計調査の報告を拒み、又は虚偽の報告をした個人又は法人その他の団体(法人その他の団体にあっては、その役職員又は構成員として当該行為をした者)
二 第十五条第一項の規定による資料の提出をせず、若しくは虚偽の資料を提出し、又は同項の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、若しくは同項の規定による質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした者
統計法より抜粋
家計調査世帯に選ばれたら国民の義務だと思って回答するのがよさそうですね。
家計調査とは?選ばれたら何をする?
そもそも家計調査が何なのか、ピンとこない方もいるかと思います。
僕自身、調査対象になるまでは詳しいことをほとんど知りませんでした。
家計簿を国に提出するような調査
家計調査は、総務省統計局が毎月実施している統計調査です。
全国の世帯から無作為に選ばれた世帯が、毎日の収入や支出などを記録します。
簡単に言えば、家計簿を国に提出しているようなものです。
家計調査で集められた情報は、個人消費の動向を把握したり、国の経済政策や社会政策を考えたりするための基礎資料として利用されています。

家計調査の情報をベースに、物価の上昇だったり、地域特有の消費行動を割り出したりしているんですね。
また、統計処理された調査結果は総務省の公式サイトで公開されます。
なお、調査期間中は、1か月ごとに家計簿を提出するだけでなく、年収や資産、借入金に関する報告月もありました。
調査期間は二人以上の世帯で6か月
家計調査の期間は、世帯によって異なります。
- 二人以上の世帯:6か月
- 単身世帯:3か月
我が家は二人以上の世帯だったので、半年間回答しました。
半年と聞くと、長いと思いがちですが、半年間ずっと大変なわけではありません。
我が家の場合、特に大変だったのは最初の1か月。
これについては後ほど詳しく紹介します。
紙の家計簿だけでなくオンライン回答もできる
家計調査というと、紙の家計簿に毎日書き込むイメージが強いかもしれません。
実際、僕が家計調査に参加したときも、紙の家計簿を使って回答していました。
一方、現在の家計調査では、紙の家計簿だけでなく、オンラインで家計簿を入力することもできます。
オンライン家計簿が導入されたのは2018年。
スマートフォンやタブレットにも対応し、レシートを読み取って入力する機能もあります。
もちろん、オンラインに対応しているとはいえ、日々の収入や支出を記録していくこと自体は変わりません。
家計調査そのものがものすごく楽になった、とまでは言い切れないかもしれませんね。
家計簿記入のための道具も配布された
我が家が家計調査に参加したときは、調査員さんから家計簿をつけるための道具もいただきました。

調査に必要な筆記用具も貰えたので、すぐに家計簿に記入を始めることができました。
特に「計り」については、「家計簿をつけるのに、なんで計りが必要なんだ?」と思いますよね。
実は、この計りが最初の1か月に大活躍します。
【地獄の1か月目】食料品の重さや容量も記録
我が家では、購入したものはできるだけ毎日家計簿に記入するようにしていました。
家計調査をやってみて感じたのですが、記録を後回しにすると結構大変です。
後からまとめて記入しようとレシートを取っておいても、数日後に見返すと「これ何を買ったレシートだっけ?」となってしまうんです。

特に大量に買い物をしたときのレシートは、後から見返すと本当に混乱します。
早め早めに家計簿に書き込んでいくことをおすすめします。
最初の1か月は食料品の重量も記録する
二人以上の世帯では、食料品の重量を調査開始から1か月間記録します。
最初の1か月が辛かったのは、この「最初の1か月のみ、買ったものの重さまで計らないといけいない」というルールのためです。
これを1か月続けなくちゃいけないんです。
食材を使う前に重さを計らなければいけないのは、かなり面倒でした。

特に面倒だったのは野菜。
毎日のように買うものなので、その都度重さを計るのは本当にしんどかったです。
2か月目以降は重さを計る行為からは解放されるので、1か月目を乗り切れば緩く感じられますよ!
家計調査特有の記入方法に慣れるのが大変
重さを量ること以外にも、最初は家計調査特有の記入方法に慣れるのが大変でした。
家計調査の家計簿はとにかくルールが細かいのです。
我が家が回答していたときも、「記入のしかた」という冊子を確認しながら家計簿をつけていました。
最初は説明を確認しながらなので時間がかかりますが、毎日続けていると少しずつ慣れてきます。

調べてもわからないことは、担当の調査員さんに聞いちゃいましょう。
間違えて提出するよりよほどいいですね。
家計簿アプリを記録の補助に使うと便利だった
家計調査と相性がいいのが家計簿アプリです。
クレジットカードや銀行口座を家計簿をアプリと連携させると、アプリ上で利用履歴を確認できます。
家計簿アプリで「いつ、いくら使ったか」を確認しつつ、銀行から引き落とされた金額を確認するのに役立ちます。
ただし、「何を買ったか」完璧にはわからないので、買い物レシートは貰っておいてくださいね!
家計調査の“唯一の癒やし”は「お礼の品」
半年間の家計調査は地味で面倒、正直しんどいです。
そんな中で、唯一のモチベーションが「お礼の品」の存在です。

毎日の支出を記録して、最初の1か月は食料品の重さまで量って…
そんな作業を続けている中で届くお礼の品は、調査を続ける励みになります。
我が家が実際にもらったものについては、別の記事で写真付きで紹介しています。
▶家計調査の「お礼の品」は何がもらえる?東京都から届いた商品を写真付きで全て紹介!
まとめ:家計調査は大変だったけれど半年間続けられた
今回は、家計調査に半年間参加した我が家の体験を紹介しました。
改めてまとめると、次のような内容でした。
- 家計調査は統計法に基づく基幹統計調査
- 対象世帯には報告義務がある
- 報告拒否や虚偽報告は禁止されている
- 統計法には50万円以下の罰金規定がある
- 調査期間は二人以上の世帯が6か月、単身世帯が3か月
- 二人以上の世帯では最初の1か月に食料品の重量も記録する
- 家計簿アプリやレシートが記録の確認に役立った
- 我が家の場合は、お礼の品も続ける励みになった
僕自身、家計調査に選ばれたときは、何をするのかもよく分からないまま話が進んでいきました。
そして、最初の1か月は本当に大変でした。
もし今まさに家計調査に選ばれて、「半年もできるのかな」と不安になっている方がいれば、まずは最初の1か月だけ本気で頑張ってみてください。
2か月目以降は重さを量る作業から解放され、かなり楽に感じられるはずです。
また、どんな買い物でもレシートを忘れずにもらうことと、できるだけ記録をため込まないことを意識しておくだけで、回答もしやすくなります。
面倒だったのは間違いありませんが、半年間やり切った今となっては、なかなかできない経験だったとも思っています。




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